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ウブドのほほん日記

バリ島のインターナショナルな田舎、ウブドで暮らしています。日々の生活の出来事をのほほんと綴ります。

こんな物がバリで?

もう2ヶ月も前の話になりますが、主人の実家のあるバリの北海岸のテジャクラに、親戚の結婚式のため、3泊で行って来ました。まだ赤ちゃんの娘を連れて行っていたので、儀式や披露宴のお手伝いは、私はほとんどできてなかったのですが、とりあえず顔を出すのに意義があると、ちょっと娘と顔を出し、それ以外の時間は子守りをしていました。

3日目にもなるといよいよ退屈してきて、何か楽しい事はないかな?と考えていると、そういえば昨年、主人と日本で一緒に行ったインドネシア料理屋さんで出会ったコックのコマンさんが、テジャクラから車で約30分ぐらい東のカランガッサムに帰ってると行ってたな...という事を思い出し、結婚式の手伝いの合間の主人に、行ってみようよと、なかば強制的に誘い出しました。

北海岸のカランガッサム県の村々は、暑くて乾燥していて農作物を育てるのは難しい所です。日本のように水道も来てる様な所はおそらく殆ど無く、しかし井戸を掘っても水が出ない。なので皆さん家に大きな水槽を作って、雨水を貯めて生活しているという、かなり厳しい環境です。

いきなり電話して遊びに行ったコマンさんの家は、海岸沿いの大きな通りから山の方に入って行きます。途中から、道なき道と言った感じの山道を、土ぼこりを立てながら、不安になりつつ、どんどん奥へ入って行きます。その山道の両脇には、見渡す限り、同じ木が生い茂っていて、赤い実をつけているのです。主人に「あの木は何?」って聞くと、「ジャンブー・メンテ」と言われるのですが、「何それ?」って聞くと、「皮は絞って油ができて、種は豆になるらしい(ナッツとして食べられる)」というのですが、ジャンブーっていう、瑞々しくって、さっぱりした味の赤い果物は知ってるのですが、それが油になったり、豆になったり、さっぱりとわからず「???」の私でした。

山道を登り詰め、そのジャンブー・メンテの木が生い茂るなかに着いたコマンさんの家。突然やって来た、手みやげさえも持って行くのを忘れていた客人の私達に、「ちょっと待っててね。」と、コマンさんのお父さんが山に消えて行きました。しばらくして、ココナツの実、パームやしの実、バナナなど、沢山手に持って帰って来て、私達をもてなしてくれました。ココナツの実は、穴をあけて、中のジュースを。パームやしの実は、私はそれまで食べた事がなかったのですが、中のクニュッとなった、ナタデココのようなゼリーの部分(写真を撮るのを忘れてしまいました)を,スプーンでほじくって食べる、なんともいえないやさしい味でした。

バリに住んで長い私も、まだまだ知らない物があるんだなと思いつつ、日本で5年間もコックさんとして働いていた日本語の堪能なコマンさんに「ところでジャンブー・メンテって一体何なんですか?」と、聞いてみたら、「あっ、あれね。カジューナッツだよ。」との事。「ええ~、バリでカシューナッツって採れるの~!?」。そしたら、コマンさんの家の周りってカジューナッツ畑だらけではないですか。「そうなんだよ。カシューナッツは収穫して高値で売れるんだよ。」って。という事で、コマンさんの日本語の説明では、赤い実がなって、その下のピョコッっと出ている種を取り、それの皮を剥いた中身がカシューナッツになるとの事。ちょうど帰り道に収穫しているおじさんがいたので、ちょっと車を停めて見せて頂きました。この時は、実際カシューナッツは食べられなかったのですが、次回はぜひ食べてみたいです。まだまだ知らない事だらけのバリです。


この赤い実の下に勾玉みたいな形をしたのをとります。

ジャンブー

収穫していたおじさん。赤い実から下の部分を外してます。

おじさん収穫


ちょっとイモ虫っぽい?これの皮を剥いて、皮を絞って油に。中身がカシューナッツだそうで、炒って食べるそうです。
むし

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  1. 2009/10/19(月) 21:00:30|
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