ウブド在住の悠々自適の早期リタイアメント・ライフを楽しむフランス人の友人、Tさん。最近とっても忙しそうにしていて、先日偶然バッタリであった時に「何でそんなに忙しいの?」と聞いてみると「クルンクンの両親の無い子供たちの家の井戸を掘るプロジェクトをやってて、とっても忙しい。」との事。
よくよく話を聞いてみると、孤児院に井戸を掘りたいとの事。とにかく、その孤児院はバリ島に限らずインドネシアのあちらこちらの島からやって来た孤児が住んでいて、そこから子供たちは学校に通っているらしい。
バリに住んでいて以前から気になっていたのですが、小学校、中学校が義務教育でも、日本と違い授業料がかかるそうで、実際貧しい家の子供たちは小学校さえ行けない、あるいは小学校卒業とともに働き出すと言った子供たちも少なくありません。十分な教育を受けていなければ学力やスキルが劣る訳で、良い仕事につく事が難しいです。良い仕事に就けなければ、お給料も少ない、あるいは職がない。貧しさから抜け出せない。
沢山の可能性を秘めた子供たちに学校に行ける様なお手伝いが出来ればと、前々から思っていたので、このTさんの話に興味を持ち、お願いしてクルンクンのこの孤児院に連れて行ってもらう事にしました。
孤児院に訪れたのは日曜日の午後。1歳から高校3年生の子供たち総勢180人以上も住んでいるこの孤児院、出かけている子もいれば、孤児院で遊んでいる子供も大勢いて、とてもにぎやかでした。ここの孤児院には、両親のいない子、両親、あるいは片親がいても育てらず預けられた子達が暮らしていて、ここからみんな学校に通っています。
孤児院に居られる高校卒業まで。高校を卒業したら就職、あるいはさらに勉強をしたい子は大学迄支援されて通います。この日は日曜日というのもあって、孤児院の卒業生たちも何人か遊びに来ていました。大きな家族のようです。孤児を里子に出すという事は一切せず、子供たちが高校を卒業して独り立ちできるまで支援するというのが目的の様です。
院長さんにお話を聞いた後、スタッフの方に3階建ての大きな孤児院を案内してもらいました。大きな部屋に2段ベッドがズラーッと並んだ、女の子の部屋、男の子の部屋、洗濯物の山、山、山。これだけの子供たちが食事して、お風呂に入って、学校に行ってという事になると、沢山の費用がかかります。経費のほとんどは寄付なのですが、Tさんがやっているのは、この孤児院に井戸を掘って月々の水道代を浮かし、その分のお金をその他の経費に回すというプロジェクトです。
この他にも貧しい村の子供たちに学校に行けるようにするといった、支援団体があったりで、よく考えて私も何かの形でバリに住んでいる子供たちの可能性を伸ばすお手伝いが出来ればと思います。
クリスチャンの団体の孤児院ですが、ここに住んでいるのはクリスチャン、ヒンドゥー、イスラム教徒と様々の子供たちがいます。

洗濯物を干しているお兄さん組。

産まれながらに障害があり、小さいときから何度も手術を受けている1歳の男の子たち。スタッフやお兄さん、お姉さんにとっても大切にされ可愛がられています。
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- 2008/02/16(土) 06:28:36|
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